夏の思い出白樺高原

自分が小学生の頃、毎年夏になると、父の勤めている会社の所有する別荘が白樺高原付近にあり2泊3日くらいで行っていた。

かなり人気の別荘で、宿泊客はいつも満員であった。

別荘にも温泉を使った風呂があるのだが、別荘の近くに天然温泉があり、もっぱらそちらの温泉に入りに行っていた。

硫黄の匂いがして、結構高めの温度だったが、確か露天風呂になっており、夏でもとても気持ちが良かった。

別荘から車ですぐ近くにプールもあり、そこにも泳ぎに行っていた。

当時は家族6人で、車は5人しか乗れないので、祖父はいつも留守番をしていた。

白樺湖へ行けば、今でも良く見かけるアヒルのボートや遊覧船に乗ったり、今はあるか分からないが、ゴーカートに乗れる場所もあり、ゴーカートはとても楽しく、何度も並んで運転した。

会社所有の別荘ということもあり、かなり格安で泊まれたのだが、一点だけ難点があった。

それは食事。

一応朝と夜は付いていたが、朝は良かったのだが、夕食はハッキリ言って美味しくなかった。

しかし子供でも色々遊べることもあり、料金も格安であることから、毎年の恒例行事になっていた。

別荘の作り自体は洋風の別荘で2階が宿泊用の部屋になっており、1階は食堂になっていた。

時には父の弟(叔父)も来て、叔父はバイクの免許を持っていたため、タンデムで後ろに乗り、緑生い茂る景色を眺めるのも好きだった。

遊園地の思い出はほぼゴーカートしか覚えていないが、他にも色々あった。

恐らく都合6年間の毎年の夏休みの恒例行事だったが、やはり中学生にもなると余り行かなくなって行った。

1番大変だったのは、自分は子供の頃は車酔いが激しく、薬を飲んでも気持ちが悪くなり、それが特に帰りの渋滞に巻き込まれると、途中で車を降りることもしばしばあった。

また別荘に行く時、たまに諏訪南インターで降りて、今でもある『ほうとう』の料理店『小作』に寄って、ほうとうを食べたのだが、自分はその頃肉しか食べれなく、野菜は大の苦手だった。

ほうとうと言えば、様々な野菜が入っているが、何故かこの『ほうとう』の野菜は美味しく食べることが出来た。

『小作』には、ほうとうの他にも、珍しい料理もあり、驚いたのは、スズメの姿焼きがあったことだ。

当時は『え?スズメを食べるの??』という感じだったが、食べると結構美味しかった。

他にもあったと思うが、このほうとうが非常に美味しく、その後の人生でこの『小作』のほうとう以上に美味しいほうとうに出会ったことはなかった。

夏休み中でなくても、ほうとうが食べたくなると、たまにではあるが、父に『ほうとうを食べに行こうよ』と頼むと、『よし、行くか』とほうとうだけ食べに行ったこともある。

そんなこともあり、社会人になってから、会社の仲間と冬ではあったがスキーに行く時に、この別荘を利用したこともあった。

その後、かなり後になってから実家に帰省した際に、父に別荘の話をしたら、全て無くなったことを聞かされた。

毎年夏休みに過ごした別荘。

今でも記憶の片隅に思い出として残っている。