思い出のクワガタ取り

先日たまたまとある場所を通りかかった時のこと。

ふと、小学生の時にクワガタが大量に取れた時のことを思い出した。

そこはとてもではないが、クワガタなど、いそうな場所ではなかった。

友達と一緒にその場所をたまたま通った時、地面を見るとそこらじゅうに穴が開いていた。

季節は夏なので、セミの蛹がいるのだろうと覗いてみると、そこに居たのはセミの蛹ではなく、クワガタの成虫だった。

男の子ならクワガタと言えば憧れたものだが、そのクワガタがいたのだ。

そしてよく見ると、そこら中に穴が開いている。

覗いてみると、いるわいるわ、全てクワガタだった。

急いで家に帰りクワガタを入れるケースとシャベルを持って来て、穴という穴を掘り返した。

すると殆どはノコギリクワガタだったが、大量のクワガタを取ることが出来た。

一体何匹いるのかと思うほどの大量のクワガタ。

友達2人で掘りまくり、ケースはクワガタで一杯になった。

その数ざっと20匹以上。

2人合わせて40匹程のクワガタをゲットした。

当時、クワガタは中々取れず、デパートなどで売っていたほど入手困難だったことを覚えている。

それが一気に20匹の大量捕獲。

余りの嬉しさに2人で大喜びしたものだった。

それでもまだ穴はあったが、ケースがクワガタで一杯になったため、そこでやめることにした。

途中の帰り道にたまたま出会った友達に話して、まだいるから行ってみるよう話した。

そして余りにも多いため、大型のケースを買い、おがくずを近くの材木屋からもらい、それを敷き詰めスイカや砂糖水を湿らせた綿を入れて飼い始めた。

近所の子供達も羨ましがり、自慢げに見せた。

しかし後日、事件が起こる。

何と余りにも大量のクワガタを入れていたため、クワガタ同士でカンカが起こり、半数以上のクワガタは同士討ちでやられ、見るも無惨な姿になっていた。

なので、ケースに入れるクワガタを分けて、ケース3つほどに入れるようにして飼うことにした。

当時は当然インターネットなど無いので、成虫からつがいにして、交尾させて卵を産ませるなど、考えもつかなかったので、成虫は夏の終わりと共に寿命をまっとうし終わりの時を迎えた。

次の年は何故か穴はあるものの、クワガタは1匹もおらず、恐らくではあるが、取り過ぎてそこに卵を産むことをしなくなったのだろう。

ふと思い出した、少年時代の古き良き思い出である。