まさかと自分でも思った。
これで3度目となる『トップガンマーヴェリック』を観た。
恐らく同じ映画を3回観たのは初めてだ。
さすがに3度も観るとストーリーは分かっているが、やはり映画館で観て良かったと思う。
実は初めて観た時からずっとあのバーの女性のことが違和感となり気になっていた。
前作には出ておらず、それとなく女性の位置付けや背景は分かったのだが、マーヴェリックでさえ生きては帰れぬ可能性のあるミッションを終えて帰還し、ルースとの確執を乗り越えて終われば良かったのに、、、、と思っていた。
あの女性との最後のプロペラ機での飛行で終わるのが、感動している自分にとっては甚だ疑問だった。
しかし3度目にして自分としての、その女性が出て来る意味に気付いた感じになった。
マーヴェリックほど、戦闘での戦いの恐ろしさや生きては帰れぬ保証などない過酷さを知り尽くしたパイロットは居ないだろう。
トップガン、つまり戦闘機乗りのエリート集団であっても、実践経験、撃墜経験は殆ど皆無だ。
1人名前は忘れたが、1機撃墜した経験者はいるが、前時代のミグだ。
その中でマーヴェリックだけが実践経験と叙勲を受けるほどの功績を残しながら、昇進も拒み、大佐としてパイロットでいることにとどまり現役を続けて来た。
そんな彼には女性との出会いは一服の清涼剤ではないが、それくらいはあっても良いと思う。
ルースターと話し会う中で、ルースターから『身寄りのない、、、、云々』と言われるが、恐らくマーヴェリックはルースターの父であるグースとの死別やその他の経験から、結婚したとしても、いつ家族を失う辛さを経験させてしまうか分からない彼のパイロット人生に、結婚の道を選ばなかったのだろうと思う。
なので1人で生きて来たと思う。
今回のミッションの成功で、彼の今後の軍の対応はどうなるかは知る由もないが、自分としてはここまで『伝説パイロット』として生きて、トップガンを率いて超難関ミッションを終えたマーヴェリックには、『マーヴェリック』ではなく、『ピート・ミッチェル』として、安らぎの日々を、安息の日々を愛する人と共に生きて欲しいと思う。
今回は迫力とか生死を分ける戦いに勝利するマーヴェリックの感動の物語というより、1人のパイロットである前に、1人の人間として、平穏な生活を生きていって欲しいと願うような気持になった。
『パイロットであることが人生そのもの』と映画の中でマーヴェリックは話しているが、感動という言葉では表せない。
この映画の監督は『空を飛ぶことへのラブレター』と言っていたが、今日の自分としては、『かけがえのない命の大切さを知り尽くした1人のパイロットの人生』と言いたい。
次回作が作られるかは不明だが、あれば必ず観に行きたい。
トップガンマーヴェリック。
とても良い映画ではないだろうか。
