たまたま音楽の宝探しをしていて、たまたま流れて来た動画の中に、ミュージカルの『レ・ミゼラブル』の動画の一部があった。
それは以前かなり前にたまたま見つけた動画の一部だけのものだったが、もう一度あの素晴らしい、レ・ミゼラブルのいわば『コンサートバージョン』、、、レ・ミゼラブルの25周年を記念して行われたものを観たくなり探した。
しかし、25周年の映像の全てが載っているものは、以前はあったはずが、無くなっているのか、見つからず、10周年記念のものを流しなら観た。
結構?前だが、これを流しながらピアノを弾いていた。
全てを弾ける訳ではないが、自分の好きな、コゼットの出て来るシーンの曲(曲名は忘れた)、夫婦で営む、コゼットをこき使うインチキ酒屋の出て来る曲(これも曲名は忘れた)、オン・マイ・オウン、ブリング・ヒム・ホーム、Do You Hear The People Sing、One Day More、、、等々だ。
ただし、自分の中で音が定着しているものしか弾けないので、ミュージカルやクラシックもそうだが、メインの旋律がどれか分からなくなることがあるので、複数の音が聴こえる中でも定着しているものを弾く。
動画は全て観ると2時間を超えるので、飛ばして観ていたが、ふと、あることを思い出した。
それは、レ・ミゼラブルの初代ジャンバル・ジャン役の、「コルム・ウィルキンソン』のことである。
この10周年記念コンサートでもジャン・バルジャン役を務めて、素晴らしい歌声を披露しているが、彼のことを初演となる、イギリスのロンドン公演に抜擢したのは、レ・ミゼラブルのプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュという人物だ。
彼曰く、コルム・ウィルキンソンの歌声を聴き、神々しさを感じ、『世界で唯一神の声を持つ』と称賛した。
レ・ミゼラブルのオリジナル版演出家、ジョン・ケアードは、オーディションでジャン・バルジャンを探していたが、難航していたようだ。
理由は作曲家が、バリトンで屈強な人を探していたためだったそうだ。
しかし、コルム・ウィルキンソンがオーディションで歌ったのを聴いて、その歌い方に、ドラマティクでとてつもないパワーを感じ、ジャン・バルジャンの強いキャラクターは、低くて重い声よりも、彼の高く情熱的な歌声で的確に表現出来ると気付かされたそうだ。
結局、こうした経緯でジャン・バルジャンはコルム・ウィルキンソンで決まったようだ。
なので、レ・ミゼラブルは、コルム・ウィルキンソンの個性を活かして作られた言っても過言ではないと別の動画では紹介している。
またアメリカのブロードウェイでの初演を行うにあたり、プロデューサーは一つの条件を挙げたそうで、それは、『コルム・ウィルキンソンが出演しないなら公演は行わない』、、、ということだった。
コルム・ウィルキンソンなくして、レミゼラブルはあり得ないと考えていたようだ。
また、コルム・ウィルキンソンという偉大な歌手が居るのに、彼にふさわしい曲がないということに気付き、そこであの、『ブリング・ヒム・ホーム』が作られたようだ。
彼については、『世界中のテノール歌手が今も真似し続ける歌唱法を作った人』だとも言われている。
また、実はミュージカルの『オペラ座の怪人』も初演はコルム・ウィルキンソンになる予定だったそうだ。
実際、初演が行われる前年の関係者向けの主演のファントムを演じたのは、コルム・ウィルキンソンだった。
しかし、何故、オペラ座の怪人のファントムをコルム・ウィルキンソンが演じなかったのか、、、
それは、その前に、レ・ミゼラブルの初演のジャン・バルジャン役にコルム・ウィルキンソンの出演が決まっていたため、断念せざるを得ず、別の俳優になった。
しかし、その後カナダのトロントで行われたオペラ座の怪人は、コルム・ウィルキンソンがファントムを演じ、4年半に及ぶロングランで、延べ1700回以上に及ぶ主演を務めたそうだ。
『唯一の神の声を持つ』と称賛される、コルム・ウィルキンソンは、実は映画のレ・ミゼラブルの司教役を務めている。
冒頭の方で出てくる、再び盗みをしてしまうジャン・バルジャンを庇うあの、老人司教と言えば、映画を観た人なら分かるだろう。
自分は映画は確か2回観たのにその時は気付かなかった。
しかし、今回のこの10周年記念コンサートの動画を観れば分かるが、確かに一体どうやってあんな声が出るのか?と思う素晴らしい歌声である。
優しい繊細な声を出したかと思えば、非常に力強い声も出す。
これは観て聴かないと伝わらないし、自分の表現力では書けない。
やはり百聞は一見にしかず、、、だ。
今回は飛ばしながら観たが、以前は全編観て、非常に感動して涙が溢れたのを思い出した。
この10周年記念コンサートでは、最後に素晴らしい、感動する終わり方をするので、観ていない方はぜひ観て欲しいと思う。
日本で2回、アメリカで1回観た、ミュージカル、レ・ミゼラブル。
アメリカでこのコルム・ウィルキンソンが出ていたかはもう覚えてないが、彼は2015年に来日していて、その時素晴らしい歌声を披露していたようだ。
もう80歳近い年齢で、これからも、レ・ミゼラブルに出演するかは当然分からないが、この映像を観ていて、コルム・ウィルキンソンの出演するレ・ミゼラブルを一度でいいから観てみたいと強く感じた。
歌詞の和訳は無くても、その素晴らしさに、様々な感情が溢れて来るのは間違いない。
まさに、レ・ミゼラブルの生みの親と言っても過言ではないと思う。
コルム・ウィルキンソンの名前は永久に残るだろう。