鈴木瑛美子がいよいよ待ちに待ったメジャーデビューを果たし、インストアライブを開催した。
場所は池袋サンシャインシティ地下1階の噴水広場。
会場に行く途中、まさか道すがら本人に会うことはないよなぁ…という考えが頭をよぎる。
池袋サンシャインシティ地下1階を歩いて噴水広場の場所を確認。
まだCD販売の時間まで1時間ほどある。
とりあえず昼ご飯を食べようと考えていた。
トイレに行こうと歩いていると、「え?!」
まさかの鈴木瑛美子本人が前から歩いて来る。
前髪で少し目元は見えないが、明らかに鈴木瑛美子本人。
そのまますれ違う。
きっと何かの間違いだろうとトイレから出て来て噴水広場へ行こうと前を見ると、20mほど先の柱の所に鈴木瑛美子が立っている。
「え?!」
そのまま少しだけ歩き出すと、鈴木瑛美子と目が合った感じがした。
そのまま静かに後ずさりして回れ右。
何気ないように振る舞い、近くの案内版を見ているフリをしながら、鈴木瑛美子の様子を伺う。
すぐにお父さんがやって来て、鈴木瑛美子と歩いて行った。
まさか本当に道すがら本人に会うとは。
こういうのを引き寄せというのだろう。
後々知り合いになった方々から、声をかければいいのにと言われたが、これからデビューシングルのリリースイベントなのに、声をかけたらまずいかと思い声をかけなかった。
噴水広場へ行くとそこには少し列が出来ていた。
10人程並んでいる。
先頭の方に慣れていそうだと思われる人が立っていたので、話しかけると自然に列になっただけで並ぶように運営サイドから言われた訳ではないそうだ。
その後12時からCD販売を開始するにあたり、慣れていそうな方が運営サイドとなにやら話している。
運営サイドとしてはCD販売後、会場を一気に解放しようとしていたが、慣れている方が、随分前から結構な方々が並んでいることもあり、一気に解放するのではなくCD購入した後で、また並んで列を作り早く来た方々が席を取れるようにした方がいいと提案してそうなった。
運営の案内に従い、順番に席に向かう。
自分は最前列のど真ん中、慣れていそうな方々の隣に座ることが出来た。
しかし、イベント開始までまだ2時間程ある。
隣に座る方と色々話して情報交換。
聞くと三重から来ていて昨日のフラゲのラゾーナ川崎のイベントにも参加したとのこと。
確かに三重からでも来る価値はある。
自分が抱いていた、鈴木瑛美子への感想を話していると、その方も同意見だった。
鈴木瑛美子は世界で活躍出来る、歌の凄さ、関ジャニ∞のザ・モーツァルトを観た感想。
こんな凄い歌手は中々いないと待っている間様々な話をした。
自分は今日はノーアイデアで何も考えずイベントに参加していて、14時の部が終わり、購入者特典であるサイン会が終わったら帰ろうと思っていが、その方曰く、帰ったらもったいないので、17時の部も観た方がいいという。
正直、2回も観る必要があるかなぁと考えていたので、14時の部を観てから考えてみますとしておいた。
開始まであと1時間を切ったくらいだろうか、リハーサルをやるとアナウンスがあり、鈴木瑛美子が登場。
軽く挨拶し、初めてだというイヤモニをつけて、音楽が流れ歌い出す。
ほんの数分だろうか、軽く音を確かめる程度歌っただけだが、14時で帰る考えは吹き飛んだ。
これが鈴木瑛美子の生の迫力かと衝撃的だった。
以前一度だけだが、鈴木瑛美子が恵比寿ガーデンプレイスでお父さんの主催しているゴスペルグループに参加した時、たまたまタイミングよくツイッターで情報を見つけて観に行ったことがある。
ライブでの鈴木瑛美子はやはり違うと感じた。ゴスペルグループのイベントで鈴木瑛美子はソロでは一曲だけ歌った。
それがThis is me。グレイテスト・ショーマンの映画を象徴する曲だ。
あの時も感動したが、いかんせん真冬で風もあり、凍えながら聴いていたこともあり、鈴木瑛美子のパフォーマンスの全てを受け止めきれなかった感があった。
鈴木瑛美子は以前から関ジャニ∞のザ・モーツァルトというカラオケバトルの番組で観ていて知っていた。
テレビでも初めて観た時は衝撃を受けた。
今まで日本の歌手でこれほど心を揺さぶられる人は居なかった。
特に印象深く何度も涙したのが、Superflyの「愛を込めて花束を」。
何度観たか分からないが、感動して涙が止まらない。
何度も観ているうちに、ふと記憶が蘇り、以前録画しておいたジャクソン5のI WANT YOU BACKの女の子が頭に浮かんだ。
録画を探して観てみると、そこには12歳の瑛美子ちゃんが元気に楽しく歌っていた。
「あーこの子だったんだ!」
と、記憶が繋がって驚いた。
それだけ鈴木瑛美子の歌は心に響いていたのだと思う。
個人的には様々なジャンルの曲を聴くが、鈴木瑛美子の歌を聴くと、音楽の中でも特に好きなクラシック音楽を聴いた時の感動と同じような感動がある。
運営サイドからイベントが始まる案内があり、前奏と共に鈴木瑛美子が登場。
曲は映画「ジャージーボーイズ」の「Can’t Take My Eyes off You」
登場すると会場の雰囲気がなんとも言えない華やかな雰囲気に変わった。
この曲は知っているが、ちゃんと聴いたことはない。
曲の進行と共に、自分の気持ちも上がってくる。
そしてサビになった時、あの鈴木瑛美子の高音のソニックブームが襲ってきた。
テレビで幾度となく体感したが、生での迫力は尋常ではない。
関ジャニ∞のザ・モーツァルトでレギュラーやゲストの表情が一変するが、これがそうなのかとシビれていた。
楽しそうに自由に歌で自分を表現する鈴木瑛美子。
後から観れるように動画を撮っていたが、観ながら撮るのは集中力が分散する。
それでも鈴木瑛美子の歌は凄まじい威力だ。
Can’t Take My Eyes Off Youの後に鈴木瑛美子が自己紹介。
まさにこの日、8月28日にデビューした訳だが、今までゴスペル中心に歌ってきたが、これからは様々なジャンルの曲を歌って幅を広げていきたいことや、来てくれたファンに対する感謝の言葉などを話した。
この曲に関しては、彼女自身が惚れて歌おうと思って歌ったとのこと。
続いて、映画ドリームガールズのI’m Changingを歌う前に何故歌おうと思ったのかを語った。
思い入れのある曲とのことで、思い入れとは中高バレー部だった彼女が、中学生の時に腰の骨を折る怪我をして、半年くらいリハビリをすることになり、部活を離れていた時期があったそうで、戻って来た時にはチームが既に形成されており、自分の居場所がなくなっていたとのこと。
部活をやっていた時には、結構強くこうして、ああしてと言うことがあり、きっとその時のツケが回ってきたんだろうと後悔して、自分がこれからはサポートに回って皆んなの中に入れるように頑張ろう、私が変わろうと思っていた時期にこの曲を聴いていたと語った。
そして歌が始まる。
初めて聴いた曲だったが、鈴木瑛美子の圧倒的な表現力がここでも発動。
高音のソニックブームも襲って来る。
思い入れもあるからだろうか、彼女の気持ちが伝って来る。
歌詞が英語なのでそのままは分からないが、伝わるものは伝わってきた。
歌い終わるとカバー曲を歌う理由を語った。
彼女自身はカバー曲とは呼んでおらず、1曲目は好きで歌いたいと思って歌ったのでカバー曲と言えるが、2曲目は一度自分の経験とリンクさせて吸収して歌っているものなので、人の曲をただ自分が表現しただけのただの歌だと思っているとのこと。
その本当の意味するところは定かではないが、他の人の曲を歌うにも理由があるということだけは分かった。
続いてデビューシングルのうちの一曲、鈴木瑛美子自身の作詞・作曲によるSoul Full of Musicの紹介から始まる。
男友達の多い彼女が友達と2人で出掛けることがあり、それを両親が心配する訳だが、何にもないんだからいいじゃん、という心境や音楽に対して、自分の音楽を決め付けず、色んなジャンルの曲を取り入れたりとか、歌だけでなく趣味の写真も仕事とリンクさせつつ色んなことを持っていけたらいいという思いを詰め込んで子供っぽい歌詞に大人っぽいビックバンドのアレンジをしてもらったとのこと。
歌が始まると確かにビッグバンドの雰囲気。
ただテンポが速い上に歌詞に英語が混じっていてすんなり入ってくるのは難しいかったが、後から歌詞を読んでなるほどと思った感じだ。
色んな思いが詰まってる。
最後の曲がデビューシングルのいわゆるA面というような、FLY MY WAYだった。
既にYoutubeではデビューシングルの曲の動画がアップされていたので観ていたが、実はこの曲、自分が抱いている鈴木瑛美子のイメージより、おとなしい感じがしていて、少々物足りなさを感じていた。
鈴木瑛美子と言えば、ドカーンと高音を出す感じが好きなのだが、それが余り無いと感じていた。
しかし、歌い始めると、動画とは明らかに違う。
3曲聴いた時点でライブで聴けばこの曲も違うだろうと予想出来ていたが、想像を遥かに超えていた。
この曲は鈴木瑛美子が作詞・作曲を手がけており、それならば致し方ないと思っていたが、そんなものはどこかへ吹き飛んでいた。
FLY MY WAYは鈴木瑛美子がデビューするにあたり、家族や友人達から嬉しい反面、遠い存在になる寂しさを聴いていた鈴木瑛美子が、物理的に離れることはあっても、気待ちはずっと側にいる、寂しく思わないで…というメッセージが込められている。
歌い始めると曲が進むにつれてこちらも盛り上がってくる。
彼女の思いを聞いたので、そんなことも頭にあったが、やはり圧倒的な表現でこちらは感動の嵐にさらされていた。
感動と衝撃のあまり気付けば終わってた感もあったが、全て歌い終わり感謝の言葉と共に鈴木瑛美子は舞台袖へと手を振りながら消えていった。
その後CDの購入特典のアナザージャケットサイン会があった。
自分はサインをもらいながら鈴木瑛美子へ声をかける。
「世界で輝ける人になると確信してます、応援してます」
と、かなりの熱量で話したせいもあってか、「わー、ありがとうございます!」
と、びっくりされた。
その後17時から2回目を観たが、今度はスマホで録画せず自分の心に焼き付けた。
今回参加してみて感じたのは、ライブでなければ分からないことが沢山あることだった。
鈴木瑛美子が登場すると、場の雰囲気がパーっと明るくなんとも言えない良いものに変わる。
そして、鈴木瑛美子から人柄の良さ、優しさ、柔らかさ、温かさ、そんなものが伝わってきて、まるでお日さまのようだった。
20歳とは思えない、言葉では言い表せない風格。
新人歌手なのに自信に満ち溢れている。
歌い始めて出て来る圧倒的な表現力。
話をしている時も全身を使って表現している感じがする。
鈴木瑛美子は歌手というより表現者だと感じたのもライブだったからだ。
丸々、その存在自体がありのままの自分。
小さな子供のようで、無邪気で、表現することを楽しんでいる。
声と体全てを使って自分を表現している感じ。
あの醸し出している雰囲気…ボーイッシュな感じ、男前な感じも伝わってくる。
澄んだ力強い目。
見た目もとてもキュート、チャーミングで可愛いが、それだけではなく、とても人間的な良い表情をした顔立ちだ。
あの歌が鈴木瑛美子そのものを表している。
自分自身を愛している故の他者を受け入れられるゆとりから来るのか、来ているみなを優しさ柔らかさで包み込んでいるように感じる。
歌っている最中も会場の一人一人を見ているようだが、時折目が合った時の真剣なあの目は一体何なのか?
透き通っていて、真っ直ぐに見ている。
何故か挑戦状を突き付けられてる感じもした。
そして突然頭に浮かんだ。
あの目は、This is me
これが私。
歌っている時の鈴木瑛美子のその目は、これが私という目をしていた。
こうして鈴木瑛美子のインストアライブは終了。
感動の嵐が去り、感動疲れという中々経験したことがない疲れを感じながら会場を後にした。
この日のことは恐らく忘れることはないだろう。